
企業の販促活動において、DMの送料削減は重要な経営課題です。日本郵便が提供する「ゆうメール」は、冊子や印刷物等の配送に特化したサービスとして、多くの企業に利用されています。重本記事では、ゆうメールの仕組みと利用条件、そして経費節減につながる実践的な活用術を詳しくご紹介します。
ゆうメールとは
ゆうメールは、日本郵便が提供する、冊子や印刷物等を安価に配送できるサービスです。郵政民営化前は「冊子小包」と呼ばれていましたが、2007年10月の民営化に伴い「ゆうメール」という名称に変更され、現在に至ります。ゆうメールの特徴
このサービスは印刷物や電子メディアを対象とした専門的な配送方法です。取り扱い可能な荷物のサイズは縦34cm、横25cm、厚み3cmまでで、重さは最大1,000gまで対応しています。料金と配送期間
送料は全国どこでも均一で、重量に応じて4つの区分に分かれています。・150g以下:180円(税込)
・250g以下:215円(税込)
・500g以下:310円(税込)
・1,000g以下:360円(税込)
配送期間は差出日から起算して2日目以降6日以内が標準です。配達は平日のみで、週末や祝日は除かれます。
速達とオプションサービス
急ぎの場合は330円(税込)の追加料金で速達扱いにでき、配送時間を約12~24時間短縮できます。通常のゆうメールには配送状況の確認や損害賠償はありませんが、書留サービスを付加することでこれらの対応が可能です。利用時の注意点
利用時には、外装の見やすい場所に「ゆうメール」と明記する必要があります。また、内容物が確認できるようにする規定があり、封筒の一部を切り取るか透明な窓を設ける、もしくは差出郵便局に内容物の見本を提示する方法があります。投函は郵便ポストまたは郵便局の窓口で可能で、特別な申請は不要です。
企業の広報活動や通販事業において、費用対効果の高い配送手段として重宝されています。
ゆうメールで配送できるものと配送できないもの
ゆうメールには、配送可能な品目と配送不可の品目が明確に定められています。利用時にはこれらのルールを守る必要があります。配送可能な品目
配送対象となるのは、冊子等の印刷物および各種記録メディアです。具体的には以下のようなものが該当します。・書籍、雑誌、カタログ、取扱説明書、パンフレット、広報誌、リーフレット、カレンダー等の印刷物
・CD、DVD、ブルーレイディスク、レコード、ビデオテープ、カセットテープ、ハードディスク、クレジットカードなどの電磁的記録媒体
配送できない品目
配送できない品目は、信書に分類される文書類および印刷を利用していないものです。・信書に分類される文書類 ※内容物に関する無封の添え状や送り状は、信書であっても送付することができます。
・印刷を利用していないもの(手書きの手紙など)
同封可能なもの
同封可能なものは、以下の通りです。・付録(内容物より軽量かつ、タイトルと「付録」の文字を記載したもの)
・注文のための払込書用紙や返信に必要な事項を記載した用紙
・注文または返信のための、受取人の宛名等を記載した封筒やはがき
・注文を促すための、「見本」・「試供品」・「サンプル」いずれかの文字を記載した商品見本
・注文または返信を促すための、割引券や記念品贈呈券、昼食券、駐車券、アンケート用紙等への記入用ボールペン等
これらの規則を守ることで、ゆうメールは販促活動に効果的な配送手段として活用できます。